

金勢大明神巻堀神社の歴史
巻堀神社は古くから「金勢大明神」の名で知られ、祭神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、猿田彦命である。縁結び・子宝・安産の守護神として信仰を集め「金精信仰」の源ともいわれておりています。
社伝では長禄3年(1459)寛永元年 創立とされ、寛永年中(1624〜1629)頃再興したと言われ、旧社殿は現在の宮司である工藤修一氏宅地内にあったとされています。
慶応2年(1866)に一度消失し、明治3年(1870)現在の場所に移転、以来巻堀神社と改称、創立から約558年の歴史があります。
[参考文献]
・金勢大明神略縁起 発行:巻堀神社著
・古事記に據る多賀神楽の中の社風神楽
「巻堀神楽」 故 深沢 正 著
・姫神物語 玉山の歴史 発行所:姫神物語研究所
故 太田 忠雄 編著
「祭事」
①例大祭 旧暦8月3日ですが、社会的事情も踏まえ、平成11年より毎年9月第2土曜日に執り行われております。
不定期ですが、天保四年(1833年) 願主 浅井五兵衛より納められた「御神宝」を神輿に担ぎ、巻堀学区を練り歩く「金勢神輿巡行」があります。また、巻堀神楽伝承会による奉納神楽や、夜には奉納相撲が行われます。
②どんと祭 旧暦1月15日
「祈年祭」の前日夜に行われ、氏子の皆さんが協力し集めた山盛りの木に火をつけ、一晩中燃やし良い年を迎えるため、参拝者や地域住民は火を絶やさないよう朝まで見守る伝統行事「おこもり」(どんと祭)が行われています。この火の温みと煙を仰ぐことで、年中無病息災を祈願できると言われています。
③祈年祭 旧暦1月16日
一年の無病息災や五穀豊穣を祈願し、祭事を執り行う「祈年祭」が行われています。
以前は不定期ですが「裸参り」も行われておりました。(近年は休止中)
写真 : 平成11年巻堀神社例大祭「金勢神輿巡行」巡行後の例大祭斎行。(Photo by Tutomu Kowata